Bayfm Traffic Updates – 編曲

作曲と編曲は、いつもセットになっているものと考えていいのかもしれません。

曲をイメージしている段階でアレンジも頭の中で出来あがってしまうことがあります。Traffic Updatesの場合も、ほぼ出来あがっていました。

手順

メロディーとハーモニーは、曲作りの段階で完成しています。アレンジ段階では、頭の中で鳴っているそのほかの音を具体化していく作業になります。

基本は、下から上へという順番で進めます。ドラムとベースのコンビネーション、コードのキザミ、裏メロ、オブリ(メロディーの合いの手)、常に全体とのバランスを考えながら、それぞれを決めていきます。

編曲スタイルの変化

アレンジャーは昔、譜面に書くことによって編曲を進めました。しかし、徐々にパソコンが音楽製作に導入され、次第に編曲のスタイルも変化していきます。

それは、※MIDIシステムを使い、PCソフトに音をプログラミングしてアレンジを完成させていくというスタイルです。

MIDIシステムを実際に鳴らしながらアレンジを進めていく最大の利点は、編曲や音色のバリエーションを試し、とことん突き詰めていくことができる点ではないでしょうか。人に演奏してもらう場合は、そう何回も試すことはできません。

※MIDI

MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)は、電子楽器の演奏データを機器間で転送・共有するための共通規格である。日本のMIDI規格協議会(JMSC、現在の社団法人音楽電子事業協会)と国際団体のMIDI Manufacturers Association (MMA) により策定され1981年に公開された。

物理的なインターフェース、通信プロトコル、データ形式、ファイル形式 (Standard MIDI File, SMF) などからなる。また、MIDIを搭載した機器(MIDI楽器、MIDI音源)やデスクトップミュージック(DTM)のことを指してMIDIということもある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

音色選び

音色選びも、アレンジにおける重要な作業のひとつです。

Traffic UpdatesのようなBGMの場合、主旋律の音色は、特に慎重に選ばなくてはなりません。あくまでも、交通情報が主役です。メロディーが目立ち過ぎてはいけません。かといって、まったく存在感のない音色でも困ります。このあたりのバランスが難しいところです。

さまざまな音色を試した結果、主旋律はベル系の音色に落ち着きました。

タイトルとURLをコピーしました